スマートフォンの将来:今後どのような進化を遂げる?

1992年にスマートフォン技術が発明されてから現在で約30年が経ちます。2007年にはiPhone、そして2008年にandroidが発売されて以降、世界中でスマートフォンが爆発的人気で普及され始め、現在ではほとんどの人が常に所持しています。この30年の間に、スマートフォンは見た目と中身ともに著しく進化を遂げ、私たちの生活に欠かせないものとなりました。そんなスマートフォンは今後も進化をし続けると言われており、実際にはどんな技術が発展していくのでしょうか。
- バッテリー
今や私たちの生活はほとんどスマートフォンありきで成り立っており、単なる連絡手段としての利用だけでなく、支払い、公共交通機関の乗車、地図、映画のチケット、テーマ―パークの予約、読書、カメラなどスマートフォンがないと不便な世の中にすらなっています。そのため、充電がなくなると不安になり、スマートフォンの機能の中でもいかにバッテリーの持ちが良いかはかなり重要な機能の一つです。リチウムイオン電池や集電装置、DC-DCコンバータなどの細かい部品で形成されているバッテリー部分。バッテリー大容量であればあるほどスマートフォンは長持ちします。そのため、今後はより大きなバッテリーを搭載するスマートフォンが増えていくとされています。しかし、その反面でリチウムイオン電池は高熱に弱く、ショートや発熱、発火など安全面での懸念があり、将来的には安全性の高い半固体電池が使われるようになると言われています。
- AI機能
さまざまなテクノロジーがここ数十年で進化を遂げてきましたが、その中でもその成長が著しいAI機能。現在のスマートフォンでも既に画像、聴覚、音声処理機能としてSiriやグーグルのアシスタント、他にも様々なアプリでその技術が使用されていますが、今後は更に利用の幅を広げ、スマートフォンのデバイス本体にAIが搭載されるようになり、言語翻訳、スマートアシスト、チャット、地震検知などの機能の向上、更には人の行動予測が可能になり、次の行動の推奨や、購入品のおすすめなどをしてくることも可能になると言われています。
- 通信速度
移動通信システムは、第一世代である1980年代の1Gのアナログ方式の時代からスマートフォン普及当初の3G、そして現在普及が始まっている高速5Gになるまで年々進化を遂げています。4Gに比べて5Gでは大容量、高画質のデータであっても高速で送受信ができ、映画や動画などの重いデータであっても、ダウンロード時間がかなり短縮になりました。現段階では世界的な普及にはまだまだ成長が必要であるものの、2025年時点で日本国内における、携帯電話総販売台数の56%が5G対応機種となり、契約回線ベースでは46%が5G契約になるものと予測されています。(出典:総務省調べ)